眼鏡の掛け位置

先日たまたま本屋で、
「安堂ロイド」主演の木村拓哉氏が表紙の本を見かけて、
おお! と立ち止まりました。

番組も終了したようなので、ネタにさせてください。^^
 

 こちらの画像をご覧ください。

安堂ロイド - キムタク 
 注目頂きたいのは、”眼鏡の掛け位置” です。

(眼、まゆ毛に対して、眼鏡を上下どの位置に置くか)
 

 絶妙です。
 

個人的に、完璧な位置だと思います。
1mm上に上がっても、1mm下に下がっても、
ちょっとイマイチな感じになります。

さすが がっちり眼鏡屋さんがスポンサードしてます。
 

木村拓哉さん、当然イケメンです。
ですが、
「イケメンだからどんな眼鏡を掛けても似合う」
わけでは決してありません。
「イケメンがよりイケメンに。」
「せっかくのイケメンが、ちょいイマイチに。」

眼鏡を掛けた際の印象、
デザインだけでなく、掛け位置によっても大きく変わる。
断言します。
 

上下の掛け位置について、もう少し深堀りします。

縦幅が狭い(横に細長い)スクウェアタイプの眼鏡では、視界の問題もあって、レンズ上下のほぼ中心線上、ないしはほんのちょっと上に瞳がくるのが当然正しい位置です。
この形状は簡単なんです。

比べて、ウェリントンやボストン型などクラシックな型は、もともと縦幅が広い。
この場合の “フレームを上下どの高さに置くか” の基準は、フレームの形状はもちろん、瞳だけでなく、まゆ毛の位置も関係してきます。

ぜひ鏡に向って、お持ちの眼鏡の掛け位置を上下にずらして試してみてください。
ほんの1mmの違いでも結構印象が変わるのが分かると思います。
(メイクをされる女性の方がよりイメージしやすいかも。)

フレームをこの “正しい位置” に調整や鼻盛り(鼻あての交換)で持っていくのは、私たち眼鏡屋にとって大切な仕事の一つです。

決して安くない眼鏡が、同じ値段なのに、位置によって他人からの見栄えが変わるからです。
 
 
 
1点だけ大事なことを付け加えます。

場合によっては、
 『 狙って掛け位置を変える場合があります。』

たまたまなんですが、
キムタクの表紙を見かけた同じ本屋さんで良い例に出会いました。
あるファッション誌のストリートスナップ特集です。

ボストン型の眼鏡を掛けたある男性の写真。
パッと見、掛け位置がやや下がり気味でした。

ですが、全身を見ると、
全身から醸(かも)すナードでゆるい雰囲気と、下がり気味の眼鏡とがいい感じに調和取れて見えました。

これは私の勝手な見立てですが、
この男性、
「この眼鏡の掛け位置だから、このファッション」
もしくは、
「このファッションが好きだから、この掛け位置の眼鏡」
をあえて狙ってやってるんだと感じました。

このレベルでオシャレを楽しんでらっしゃる方には、上記の内容は全て釈迦に説法。
余計なお世話なんです。^^;
 
 
 
「映画やドラマなどで、役柄によって 眼鏡のデザインはもちろん、掛け位置も狙って変える。」

眼鏡を小道具として扱う場面では当然の感覚でしょう。

同じことを日常生活に置き換え、
眼鏡を “自己演出のアイテムの1つ” として捉えると、より眼鏡を掛けるのが楽しくなると思うんです☆^^
 
 

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