遅くなりましたが、先日の仕入旅の追記です。
眼鏡とは一切関係ない話題です。 しかも、画像多く、とても長いです。
ご興味のない方は、どうかすっ飛ばしてください。^^;
旅の最後に寄り道した、イタリア・サルデーニャ島の小さな村 ティンヌーラ(Tinnura)。
ほとんどの方が聞いたこともない名前だと思いますので、まずこちらをご覧ください。
小さな村の物語 イタリア 第139回 ティンヌーラ
http://www.bs4.jp/document/italy_old/onair/139.html
以前もご紹介したのですが、BS日テレでやってる大好きな番組です。
毎回イタリアの小さな村と、そこで暮らす人々を紹介していく番組なんですが、特にこの回が印象深く、毎週欠かさず見るきっかけになった回なんです。
念願叶い、今回の仕入れの最後に立ち寄ることが出来ました。
まず、ミラノからの行き方を紹介します。
ミラノ中央駅 → ベルガモ空港(シャトルバス) 約1時間 5€
ベルガモ空港 → アルゲーロ空港 (ライアンエア) 約1時間30分 20€(曜日、季節、予約時期によって変動)
アルゲーロ空港 → アルゲーロ 中心部(路線バス) 約20分 1.20€
アルゲーロ 中心部 → ボーザ(路線バス) 約1時間 4.50€
ボーザ → ティンヌーラ(路線バス) 約20分 1.20€
ポイントは路線バス。
普通はレンタカーを使って移動すると思います。
私、ここ数年全く運転してないのもあって、海外で運転する勇気は湧きませんでした。><
とは言っても、外国でこんなに路線バスを乗り継ぐのも初めての挑戦。
全く初めての土地で、バス停・路線を間違えずに行けるのか、正直かなり不安でした・・。
ただ、結果的にはトラブルなく、無事たどり着くことが出来ました。
(途中、いっぱい人に聞いて確認取りまくりましたが ^^;)
ここからは実際の景色をご紹介します。
まずこちら。
ボーザ(Bosa)の町から、ティンヌーラ(Tinnura)までの道すがらの景色です。
車で15分ほどの距離ですが、途中ゆるやかな登り坂が続きます。
この間の車窓からの景色がとにかく絶景!!!
(あくまで個人的にです^^;;)
いつも番組のオープニングで見ているあの景色そのものが、まさに目の前に広がってるんです!!
めちゃテンション上がりました!!
もちろん頭の中では、“あの” オープニングのメロディーが流れまくりです♪♪
そうこうしているうちに、目的地に到着。
壁画のことをイタリア語で Murales(ムラーレス)といいます。
特にサルデーニャ島の各地では、40年ほど前から盛んに描かれてきました。
色々なテーマがある中で、ティンヌーラではサルデーニャの伝統的な風景が描かれています。
こういった “だまし絵”みたいのもw
これらのムラーレスを見るのがティンヌーラの一番の目的だったのですが、絵が描かれた壁だけでなく、絵の描かれていない建物の外壁も、近隣の村や町よりも断然キレイなんです!
特に緑の色味がとっても好き☆
どうぞご覧ください。
ティンヌーラの大きさですが、500m四方に収まるような本当に小さな集落です。
隅々まで歩いても、20分もあれば十分足ります。
こんな小さな村なのに、ざっと紹介しただけでもこれだけキレイな外壁の家が並んでるんです!
イタリアの町を歩いていると、キレイな家はよく見かけるのですが、この村の “キレイな家比率”は異常です。
明らかに壁画とあわせて景観を意識し、住民が外壁の色を申し合わせてるようにしか思えません。
常日頃から日本(特に札幌)の景観に対する意識の低さを痛感しているもので、このへんの意識の高さが羨ましくてなりませんでした。。
☆おまけ☆
ティンヌーラの猫です。 お約束です。笑
「小さな村の物語」好きの方なら、分かって頂けますよね?^^
どうしても猫の写真が撮りたくて、村中探しましたw
無事、猫も撮れましたので、ぼちぼちティンヌーラを後にします。^^
帰りの ボーザ発アルゲーロ行 のバス時刻までかなり時間があったもので、のんびり歩いて戻ることにしました。
行きしなのバスの窓から見た景色をゆっくり見たかったので!
家のすぐ脇で放し飼いされてるのが新鮮でした!
途中、パトカーで巡回してた警官に呼び止められ、職務質問されました。
海外で職質とか、初めて!!!><
観光地でもなんでもないイタリアの田舎道を、一人歩く長髪のアジア人。
そら怪しかったんでしょうねぇ・・;;
さあ、気を取りなおします!
ボーザの町へ向けて、見晴らしの良いゆるい下り坂が5kmほど続きます。
この景色をご覧ください!!
(ぶどう畑とオリーブ畑)
(右下の男性は羊飼い)
「 フェイ,フェイ,フェイ,フェイ!」の掛け声に反応して、、
牧羊犬に誘導されながら、移動してくる羊の群れに遭遇。
そして、しきりに吠えられました。(不審者ですからw)
それにしても、
実際に働いている牧羊犬というのを生まれて初めて見ました。
途中、何頭も見かけましたが、それぞれ自分の役割を自覚していて、誇りを持っているような目をしてるんです。
その姿が、とてもかっこよく見えました☆
(道路脇のオケツ♪)
(ボーザのお城)
このへんで、さっき職質されたパトカーとまたすれ違いました。
今度は窓を開けて、
「 チャオ♪ 」
と手を振りながら去っていきました。
このへんがイタリアなんでしょうね。笑
(ボーザ到着)
決してオーバーな表現ではなく、過去に見たどんな景色よりも感動しました。
癒された、というのではなく、物凄くテンションが上がりました。
人それぞれ琴線に触れる景色というのは違うでしょう。
私は、たまたまこれだったようです。
ただ単にキレイな田舎の景色というだけでなく、その土地に根付いた人々の生活が垣間見える景色。
自然の色と、人工物の色が、程よく調和した景色。
漠然と感じ、求めてここに来ましたが、やはり自分はこういう景色が好きなんだと、はっきり気づくことが出来ました。
これからの人生において、とても貴重な気づきだと思っています。
大変長くなりましたが、
同じようにこういった景色を求めていらっしゃる方の参考となれば幸いです。