フレーム調整についてのお願い

 
当店の技術がまだまだ未熟と承知の上でのお願いです。
 
 
ご購入いただいた新品のフレームも、お持込みのフレームも、
どちらも “2回” 調整させていただきたいのです。

最初の調整から丸2日程度 実際に掛けて使っていただいた後、
誠にご足労なのですが、もう一度調整させていただきたいのです。

理由は、
フレームの材質・形状にもよるのですが、一度の調整では精度が出にくいのです。
・熱して曲げたプラスチックの曲げ戻り。
・実際に動いて(咀嚼など)使用することによる骨格との差異。
 
 
使ってみて全く気になる箇所が出てこなければ、もちろんお越しいただく必要はありません。
そうでない場合は、ご面倒をお掛けすること重ねてお詫び申し上げます。

しかしながら、
Barcaのフレーム調整における大事なコンセプトが、ここにあります。

以前から自分自身なんとなく感じてはいたのですが、先日あるお客さまと話していて はっきり気づきました。

眼鏡の調整とは、
“フィッティング” よりむしろ、”チューニング” に近い。

楽器の調律をイメージください。
より良い音色を出す為に、楽器・奏者・調律師 が存在する。
その為には、
2回と言わず3回でも4回でも微調整を続けます。
 
 
眼鏡を掛けられる全員が、眼鏡という道具にそこまでの精度・快適性を求めないかもしれません。

ただ、Barcaという眼鏡店は、店主である私の性格も相まって、
眼鏡という道具が掛けるその人にとってより快適であり、より気分を上げる道具としてお使いいただけるよう、今後も突き詰めて参ります。
 
 

鼻盛りにおけるフレーム素材の注意

他店で購入されたプラスチック製のメガネ・サングラスの鼻あて交換の依頼を頻繁に受けます。
ご購入に際しての注意点を以下にお伝えします。
 
 
プラスチックフレームの鼻あてを その方の鼻筋にあわせて付け替える加工を”鼻盛り”と呼びます。
同じプラスチック素材の中でも、この加工が出来ない素材があるんです。
 
 
*以下、加工不可の素材について
 
その製法から インジェクションフレーム と呼ばれる弾性の非常に強い樹脂系の素材たちです。
具体的には、
ナイロン・ポリアミド・ウルテム・TR素材 など。
 
 
 
鼻盛り - セルフレーム
 
 
写真はナイロン素材のサングラスです。
数年ぶりに加工しました。
鼻あてパーツを付け替える為に一度 元のパーツを削って接着面となる平面を作らないといけないのですが、なんせ削れない。
ゴムをヤスリで削る感じです。
一般的な アセテート素材に比べ、5倍近くの時間を要します。

加えて、接着後の強度もなかなか出ません。

特に私が加工を請負わない最大の理由は、頑張って仕上げても『仕上がりが美しくない』という点です。
この点は素材の特性上どうにも出来ません。。
 
 
技術的な話が長くなってすみません。
改めてお伝えしたいのは、
メガネ・サングラスをご購入の際 (特にネット通販等)、掛け位置調整を必要とする可能性も考慮し、その素材を確認してからご購入ください。
 
 
P.S.
試しに お近くの眼鏡店で
「インジェクションフレームの鼻盛りはやってもらえますか?」
と聞いてみてください。
日本全国で何千店と眼鏡店はありますが、請負うのは数店だと思います。
 
 

フレームの調整について

 
フレームの調整についての変更です。(お持込み含め)

11月より、
『予約制』と『年間パスポート制』を導入します。

フレームの調整・修理をご希望の方は、事前にご予約をお願いいたします。
 
導入理由は以下。
持込みの真っさらの状態からですと、1本につき調整時間として約30分要します。
お陰さまで最近お持込みの調整が増え、ご本人も他のお客さまも待たせたくないもので。

予約がご面倒な方は、
待ち時間も含め1時間 見ていただければ対応いたします。
2本以上の調整をご希望の方は、必ずご予約ください。
 
 
■『年間パスポート制』
1年間 1,000円(税込)にて何度でも調整いたします。
 
導入理由は以下。
そのフレームの掛け具合に対し、当店が徹底的に責任を持ち、ご使用にあたっての安心感を提供したい。

正しい掛け位置は、残念ながら永遠には保持されません。
(力が加わり曲がる。痩せる・太る。髪型が変わる。等)
精度良く骨格に合わせれば合わせるほど、必ず再調整が必要となります。
 
尚、
新たに当店にてご購入のフレームは、2年間無料で調整いたします。
過去にご購入いただいたフレームは、次回調整時から起算して2年間無料で調整いたします。
 
 
注)
なかなかお伝えしにくい部分ですが、、
眼鏡・サングラスのフレームとは、多くの皆さんが思ってる以上にご自身の頭の骨格に添わすことが出来ます。
 
Barcaという眼鏡店は、
掛ける本人・その姿を見る他者にとって、より快適な道具を提供することをお約束します。
 
 
 

鼻盛りの納期

鼻盛り(セルフレームの鼻あて交換)の納期についてです。

通常3日間お預かりするのですが、繁忙期の為、一週間お預かりさせていただきたく存じます。
( 8月25日まで )
ご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
 
 
P.S.
毎年恒例なんです。 一年で一番依頼がきます。
お盆の連休があり、サングラスの需要が増えるのもあるでしょう。
こちらの都合で誠に申し訳ないのですが、
お急ぎでなければ時期をずらしていただけると大変助かります。
 
 

FittingBeerParty 2019

 
今日から 札幌大通公園のビアガーデンがスタートしました。
以下、完全に乗っかり企画です。笑
 
 
1年で最も暑くなるこの時期。
眼鏡にとっても天敵な季節の到来です。

そう、
汗で下がりやすくなってません ??

せっかくでしたら、
北海道の短い夏を皆でわいわい楽しみながら
汗対策しませんか!!☆ 笑
 
 
『 フィッティング☆ビアパーティー 』

 日時 7月28日(日) 15〜19時
 費用 1,500円(税込・工賃込)
 定員 10名
 
 
Barcaの奥のカフェ Patio(パティオ)さんの全面協力のもと、
約5名に対し 生ビールの樽10L なくなるまで飲み放題 !!(銘柄:サッポロクラシック)
簡単なおつまみもご用意します。

時間が限られている方は、事前にお申し出ください。
参加ご希望の方は、以下のメールアドレス宛に 代表者氏名と参加人数をお知らせください。
 info@barca-oyoyo.com

定員になり次第 締め切らせていただきます。何卒ご了承ください。
 
 
 
 
 
フィッティングビアパーティー2019 - Barca
 
 

鼻盛りの納期

鼻盛り(セルフレームの鼻あて交換)の納期についてです。

誠に申し訳ないのですが、
連休中の受注に関しては、納期を一週間とさせていただきます。(通常は 2〜3日)

お陰さまでこの連休にかけ、
お持込みの受注が大変立て込んでおります。
工賃を、
おそらく他のお店より安くしている私が悪いんです。
通常期は空き時間に片手間でやれます。
ただ、こういった繁忙期、
特にお一人で大量にお持込みになられると、完全にキャパをオーバーしてしまいます。

ご迷惑をお掛けいたしますが
何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 

鼻盛り- MAX

目一杯の 鼻盛り(セルフレームの鼻あて交換)を紹介します。
 
 
 
 
 
 
眼鏡 - 鼻盛り

眼鏡 - 鼻盛り

眼鏡 - 鼻盛り

眼鏡 - 鼻盛り
 
 
 
 
 

< Before >
サングラス - 鼻盛り
 
 
< After >
サングラス - 鼻盛り
 
 
 

元々の鼻あてを斜めに削り、出来た平面に新たな鼻あてを接着しています。
削る角度の微調整により、2つの鼻あての間の幅を変えます。
角度次第なので、自在にその人の鼻にあわせ、希望の位置に持っていくことが出来ます。
この方法は誰からも教わってないオリジナルなもので珍しいと思います。(通常は、パーツ自体の大きさを変える)

上の写真は、つけれる角度のMAXです。( 工賃:1,000円 )
これ以上 フレームを上に上げたり、目からレンズを離す場合は、一度接着した鼻あてを再度削り平面を出し、その上にさらに接着するという「アイスクリームの2段重ね」のようなことをします。( 工賃:2,000円 )
ただ、残念ながら仕上がりの見栄えは、良いとは言いかねます。。
 
 
 

特徴的な骨格 – 調整

眼鏡の掛け具合の調整(フィッティング)についてです。
 
昨日 対応したお客さまの 頭の骨格が、なかなかに特徴的でした。(特に耳の後ろの骨が)
 
お客さまご自身が、
「ぜひブログのネタにしてよ!」
とおっしゃってくださり、ご紹介する次第です。
 
 
 
 
 
 
眼鏡フレーム - フィッティング後

眼鏡フレーム - フィッティング後

眼鏡フレーム - フィッティング後

眼鏡フレーム - フィッティング後

眼鏡フレーム - フィッティング後
 
 
 
お持込みのフレームです。
鼻あて交換(鼻盛り)もしてあります。
 
ツルがぐにゃぐにゃで驚かれたでしょう。
おそらく、同業の眼鏡屋さんも。

もちろんわざとやっています。
左右でかなり違うのも見て分かると思います。

見た目は決して美しいとは言いかねますが、掛けるとピッタリはまります。
お客さまの第一声は、「 軽い!!」

理屈は単純なんです。
肌に触れる面積が広ければ広いほど、重さが分散するからです。
ポイントは「均等に触れる」。

触れる力加減については、
私は師から「名刺がすっと入る程度」と教わりました。

はずした際の見た目を気にする方には、ここまでやりません。

(6年やってみて、はずした際の見た目の方を重視される方は、50人中1名程度でした。)
 
 
認識として、
「眼鏡のフレームはここまでその人の骨格に合わせられる」 ということ自体ご存じない方がほとんどではないでしょうか。
 
 
合わせる作業、なかなか面白い仕事ですし、
道具としても、もっと快適な道具だったりします☆
 
 
 

修理 – 特殊

“特殊”というか、
眼鏡はこの状態でも直る! というのをご覧ください。
 
 
 
 
 

< 修理前 >

メガネ修理 - セルフレームのヨロイ折れ
 
 
 
 

< 修理後 >

メガネ修理 - セルフレームのヨロイ折れ

メガネ修理 - セルフレームのヨロイ折れ

メガネ修理 - セルフレームのヨロイ折れ
 

メガネ修理 - セルフレームのヨロイ折れ

( 折れてない逆側 )

 
 
 
 
この修理の業務名称は、「セルフレームのヨロイ折れ修理」です。
工賃は、8,000円(+税)。
 
 
一度 応急で接着剤を塗布しています。
大変な状態であることは、ご理解いただけると思います。
 
こちらのお客さま、
3軒の眼鏡店に行き、すべてで修理を断られたそうです。

当店としても、自身で請け負える内容ではありませんでした。
困った時にお世話になってる 修理専門の取引先に外注しました。

とは言っても、
特殊技術を持った特別な会社ではありません。
国内の多くの眼鏡店から修理を請け負っている一般に広く知られた会社です。
おそらく、先の3軒の眼鏡店もどこかは確実に取引があったはずです。
 
 
その会社の担当には、こう言われました。

電話で。
「そこまでの内容ですと、現物見てみないとなんとも言えません。」

フレームを送り到着後。
「正直、実際に修理してみないと出来るかどうかわかりません。」

過去の彼らとの取引実績により技術を知っていたので、
「おそらくあの口調なら奴らは仕上げてくるぞ」と腹の中で確信し、依頼しました。
 
 
 
大事なのは「信頼関係」だと思うんです。
お客さまと、私たち。
私たちと、修理業者。
 
 
今回のお客さま、とても愛着のあるメガネだったそうで、大変喜んでくださいました。
 
 
以前も書いたことがあります。

修理の仕事、好きです。

物を大切にする人は、人間関係も大切にする人が多いように感じるからです。